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皇居の千鳥が淵でお花見を楽しんできました



桜の開花予想も早くなったり、のびたりと
いつ桜が咲くのかと思いながらの今年の春でありましたが、
桜の咲きそろった先週末に、桜で有名な皇居の千鳥が淵に
桜を眺めに行ってまいりました。

20人ほどのお着物姿でまいりましたが
お着物や帯、お人によっては帯留めなどに
どこかしら桜をあしらったお品をお召しになった方が多かったので
「やっぱりいいわね」などとお話になりながら通り過ぎる方々も
多くおいでになりました。

私共の他にも、お着物姿の方も多くおいでになり
お花や水辺といった自然の風景の中には
やはり日本のお着物は、素敵に映るものです。


 
お食事をした部屋からも、ちょうど窓の高さに満開の桜の枝があり
自分の目線の高さに桜を楽しむ素敵な桜見物が出来ました。
満開の桜は、昼間、夕方、夜桜と、陽のたかさによって
その表情が刻一刻と変化してまいります。
いつものテンポの速い日常からちょっと離れて、そんな桜の花を眺めていると、
やっぱり日本人で良かったな、などと思うから不思議なものです。

桜が終わると、牡丹、藤、れんぎょう、あやめ・・・
梅雨時になると紫陽花、そして夏の花へと日本の豊かな四季に合わせて
色々な花が移り変わりながら咲き、私たちの目を楽しませてくれます。

日本の衣装にとってそのモチーフ自体は江戸、桃山、鎌倉さらにそのまえから
ずっと変わってはおりません。
私たち日本人にとって、四季の移り変わりやそれと共に変化する、花や景色、自然の景観は
自分の感性の中にしっかりしみこんでいるものだと思います。

着物を始め「和」のものに、ほっとしたり、ゆとりを感じるのは
時代と共に生活の様式や、環境が変わってしまった中にも
そんな自分の中の感性に、共鳴する部分があるからこそです。

自分の身に装うものに豊かな季節感を楽しめるのは
お着物ならではの楽しみです。
着物や帯ではなくとも、帯締め一本でもその季節感を演出する事が出来ます。
自分ならではのこだわりをもって、
どこかに季節のテーマを考えながらお着物をお召しになると、
これからの季節、お着物をお召しになるのがもっと楽しくなることと思います。
 (そんなこだわりを、誰かがふと気が付いてくれたりすると
  また、とっても嬉しいものだったりもします。)

気候も穏やかで、お出かけにも楽しいこれからの時期
ぜひお気軽にお着物お召しになって下さい!

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