白い帯芯が涼やかに映り・・

濃い地色だからこその、夏の涼感です


絞りと、リボンの刺繍によって

「花火」を染め出した、夏の染帯です

 

少し角度が変わるだけで

リボンの刺繍の部分の立体感や、無地場への帯芯の白の映り、絞りのラインの柔らかさ・・

そうしたものが、浮かび上がってまいります


お召しになる時にこそ、より映えてまいります帯です

 

夜空に開いた、華やかな花火・・

夏のお出かけに、お背中を楽しく飾ってくれる事と思います


尾を引く花火の様子をイメージした、やわらかな絞りで表された白い線で

刺繍のリボンの彩りが、より鮮やかに映えてまいります

 

友禅や織りの、古典の趣きとはまた違う

楽しさと、ユーモラスさのある、花火の帯です


お洋服姿の方が多い中に入っても、着物ならではの洒落感はいっそう引き立ちます！

 

色とりどりの刺繍を、より引き立てるのは

こうしたシンプルな部分です


糸の微妙な変化が、白い帯芯の映りにも、更に表情を添えてくれます


絞りの白のラインは、均一に表せない事で

夜空にたなびく花火の航跡を、上手にイメージさせてくれます

 

前帯は、

「夜空に開く打ち上げ花火」　と　「細かくはじける線香花火」

 

帯〆のひと色が、またお楽しみな事と思います

ひと色を添える事で、帯の表情も変わります


帯留めのお遊びも、また楽しく

ほそい三分紐が入ると、よりキリッとした雰囲気の帯姿となってまいります

 

彩りと、シンプルさが、

お互いに引き立て合うのは、お太鼓と同様に、前帯でも・・

 

冬の着物よりも、遊び心いっぱいでお召しになれるのが

夏の着物の楽しさです


暑いからこそ、よりお洒落に！　　そんな想いでお出かけをお楽しみ下さい