深いグリーンのクリスマスの染帯のモチーフは
天使とクリスマスリース
　
輪郭に合わせて、地色を淡く暈かしてありますので
丸いリースがお背中にフワリと浮かびます。



 

衣装の装飾や、天使の羽一枚の影の濃淡まで
繊細に、そして上品な染め上がりです
　
一枚の絵画を、お背中に飾るような・・
そんな着姿で、お出かけをお楽しみ下さいませ
　

クリスマスリースや飾りには、合えて色数を増やさずに・・
　　
でも、同系色のグリーンのグラデーションは
微妙に異なる色にて友禅が挿されて
細部にまで、丁寧な仕事が施されております。
　
さりげなく・・　でも、しっかりとした存在感を持って・・
そんな染帯となります
　

髪の毛一本一本まで、丁寧に引かれた糸目の線
　
精緻な手仕事も勿論の事ながら
それぞれの天使の、可愛らしく柔らかな表情やしぐさが
この帯ならではの、魅力でもあります
　
 

季節のモチーフの帯は、何年、何十年でも
その時期のお出かけを楽しませてくれます。
　
織りの着物、染めの着物・・
地色もお選びにならずお締めになれる帯ですので
シーズンのお出かけを、沢山にお楽しみ下さいませ。
　

前柄には、異なる雰囲気の二柄を。　
　
どちらを正面にお出しになるか、　帯締めでどんなお色を添えてみるか・・
　
　　帯留めで、ワンポイントのお遊びを・・
　
お背中だけではなく、前姿もご一緒にお楽しみ下さいませ。
　

背中を向けた天使。

何を想って、どんな表情をしているのか・・
　
ちょっとだけ見える横顔から、想像してみるのも
またお楽しみと思います
　

一つの絵のように、帯の柄から広がる世界を想って
お出かけをお楽しみ下さい
　
ほんのちょっとの色挿しですが
深いグリーンに、柊の実の赤が華やかに浮かびます
　

もう一方の前柄には、糸目の柊に、ロウソクの燭台を。
　
こちらは一寸シンプルな模様づけ。
　
帯締めや、帯留めのコーディネイトが
いっそう楽しみになってまいります。
　

揺らめく小さな炎まで・・　
　
お召しの機会も多く、愛着深く、
永く大切にお楽しみ頂ける帯になればと思います
　

ちいさなロウソクは、仕立て上がるとお太鼓の柄の裏に出てまいります。
　
お太鼓の裏は、ご自分ではご覧になれませんが
他の方からは、結構よく見えるところでもあります。
　
そんなところに、お太鼓の柄に合わせての
ワンポイントのお洒落です。
　

こんな小さな柄にも、
　ロウソクの取っ手にも、受け皿の影まで・・
　
丁寧な染めの様子が、お分かりになって頂けますでしょうか。
　

深みのある地色のグリーンは
明るい緑から、徐々に色を重ねて・・
　
お着物に乗せてみると
着物の地色によっても映る雰囲気が折々変わってもまいります。
　
　



 

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繊細な柄裄は、細い糸目と呼ばれる糊の線より、浮かび上がってまいります
　
本来は、染まった生地に対して、糊を置いた部分が白い線となって残す技法なのですが

模様の輪郭、　天使の髪の毛の色、　体の輪郭のライン、　天使の羽の縁のライン・・　と　

それぞれの糸目の線の色に、微妙な変化を付けながら染めるため
その色毎に、何種類もの糊を使い分けて染めてまいります
 

図案を描いた下絵を生地に映しながら・・

とはいえ、その通りに模写するのでは無く
微妙な柔らかさのある糊のラインを置く事により
しぜんな表情が浮かび上がってまいります

写真は、玉川屋にて、染めの実演をお目にかけた時の様子
繊細な模様は、1日半かけて、ようやくここまで

 

この精緻な糸目糊置きの後には
　
糊伏せ、蒸し、地染め、友禅彩色、再度の蒸し、金彩の仕上げなどなど
いくつもの工程が続き、一つの作品として染め上がってまいります

 

ラフスケッチのような原案からスタートして
ここに来るまでにも、いくつもの手直しをしながら

最終に2パターン作った図案のうち
天使の二人いる図案に、染めることと致しました

お好みに合わせてのお誂えなども、どうぞお気軽にご相談くださいませ